Superendroller LIVE "scene03"

monster & moonstar

Story

月に１、２度やってくる偏頭痛。
これを抑え込む為にいつもロキソニンを持ち歩いている。

眠れない、夜。不眠症ってやつだ。性欲だって全く湧いてこない。
電車の中の横暴なサラリーマンには唾を吐きたくなるし、
態度の悪いコンビニ店員はぶん殴ってやりたくなる。

酔っ払いが勢いに任せて、自分のちっぽけな世界を強要してきた。
「なんやお前？」って言葉が身体から飛び出して、掴みかかっていた・・・

こんな小さな怪物たちが、いつも柔らかい日々の中で、小さく小さく成長し、
いつの間にか積もり積もって、戦争なんていう大怪物を生んでるんだと思う。

まるで時限爆弾みたいにチクタク音をさせながら、
大爆発を起こす瞬間まで、デカくなり続けている。

でも、そんな怪物たちを抑え込むのは、ロキソニンだけじゃないって、最近気づいた。
近くにいる人が危険を顧みず、赤か青か線を選んで、ギリギリで切ってくれる世界もあるんだって、
最近気づけた。

恥ずかしながら大人になってから知ったけど、
月も星も、太陽の光を反射して輝いているんだって。

そんな狭間で揺れながら、僕はいつも旅をしている。
どこに向かうわけでもなく、旅をしている。